測量


機器を用いて、地球上の位置関係(距離・角度・高さ)を測り、その結果を数値や図面に表します。近年では、測量機器の進歩により、衛星測位システム(GPS等)を使用して世界基準の座標を取得することや、ドローンによる写真測量やレーザースキャナの技術を利用して3次元測量を行うことにより、地形や構造物等を立体的にデータ化することが可能となっています。

 当社では、これらの新技術を導入し、これまでは計測が困難であった場所での計測や、一度に広範囲の情報を取得することが可能となり、様々な分野で活用しています。



【 所有する主な測量機器 】

・ドローン搭載型グリーンレーザースキャナ:amuse oneself TDOT3GREEN
・地上設置型レーザースキャナ:TOPCON GLS-2000
・地上設置型レーザースキャナ:Leica RTC360
・GNSS受信機:Trimble R10-2
・GNSS受信機:TOPCON HIPER V
・GNSS受信機:TOPCON HIPER SR
・自動視準トータルステーション:SOKKIA iX-605



ドローン(UAV)レーザー測量とは

「ドローン(UAV)レーザー測量」は、無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle 通称ドローン)にレーザースキャナを搭載させて計測します。

空中から1秒間に6万点のレーザーを照射し、地表面や地物に反射した3次元データを短時間で高精度に取得することが可能です。その後、取得した現況地形のデータを解析し、等高線などの3次元データを作成していきます。

 

森林部を計測する場合、標高差が大きく、倒木などもあるため、既存の計測方法ではコストと時間がかかり、困難な作業が強いられます。

 

これまでの写真測量では樹木表面しか取得できず、地形を読み取ることが困難でしたが、レーザー測量では、レーザー光が樹木の間を抜けて地表に届くため、樹木を伐採することなく、樹木下の現況地形を把握できることが大きな特徴です。オーバーハングした地形や微地形の把握においては、特に威力を発揮します。

 

弊社にて計測した森林部の地形データから、横断状況を抽出してみると、生い茂った樹木により写真測量では捉え切れていなかった地表面データを高密度に取得でき、微地形が把握できていることがわかります。

 

「ドローン(UAV)レーザー測量」は、これまで苦戦していた森林部などの測量において、いち早く現況地形を取得して3次元化することで、詳細な情報を迅速に得ることができ、作業効率と生産性を向上させる有効な手段となります。形状が絶えず変化する河川における形態調査など、広範囲における定期的な計測にも適しています。

 

ドローン(UAV)レーザー測量のメリット

・植生地帯や森林地帯でも、伐採せずに地表面データを取得できる。
・小地形の計測に対応できる。
・対空標識や基準点の設置が不要である。
・危険箇所に立ち入らなくても計測ができ、安全である。
・工期が短縮される。
・航空レーザー測量よりも安価

 

ドローン(UAV)レーザー測量のデメリット

・雨や風など天候に左右される。

・土地条件や障害物の影響を受けて、飛行できない場所がある。

・レーザー光が届かないところは、計測できない。